フローリング 布団

ベッド、たたみ、フローリングの違い

ベッド

コイルマットレス付きベッドの場合クッション性があり、汗や湿気はベッドパットやコイルマットレスに浸透して昼に放湿されるのでさほど気にする事はありません。しかし下に空間がある分、冬は床下からの冷気がきやすい。また、部屋の空間を占拠し、ベッド下にほこりが溜まりやすいという欠点があります。

 

たたみ(畳)

たたみは、それ自体がクッション性と断熱性があるので通常(8p〜10p厚)の硬わた入り敷き布団1枚でも問題なく眠れます。また、吸放湿をもあわせ持っているのでそれほどの湿気対策は必要ありません。ただし、敷きっぱなし(万年床)にしているとたたみの吸湿限界を超えてカビが発生するので、布団は毎日上げ下げする必要があります。

 

フローリング

フローリングはクッション性が全くありません。通常(8p〜10p厚)の硬わた入り敷き布団1枚でも眠れますが、どんな敷き布団でも毎日荷重がかかると段々にヘタっきて将来的には物足りなる可能性があります。また、床板には吸湿性がないので温度や湿度が上がる5月〜9月頃は湿気や汗の量が増え、敷き布団の裏面が濡れたようになる場合もあります。特に新築の家やマンションはクロスの接着剤などが十分に乾燥していない為に室内の湿度が高くそれが顕著になる傾向があります。敷きっぱなしは厳禁であり、さらに何らかの湿気対策を施した方が安心です。冬場において床下からの冷気は、住環境(マンションの2階と1階でも違う)によって違ってきます。もし、寒いと感じたら下に折りたたみマットレスや敷き布団をもう1枚重ねると温かく眠れるでしょう。

フローリングでの敷布団について

現在、様々な敷布団が生産販売されています。しかし、どのような敷布団がフローリングに適しているのかは極めて解りづらいと思います。
まず、敷布団は大きく2つに分類できます。

 

硬わた(固わた)無しの敷布団

硬わた(固わた)無しの敷き布団

見た目の厚みがあり価格も安いが、硬わた(固わた)が入っておらず、全て柔らかいわたが充填されています。イメージとしてはポリエステルの掛け布団を敷いて寝てる感じ。フローリングはもちろん、畳でも底が切れてしまい背中が痛くて安眠できません。一般的に「硬わた(固わた)なし」とは記載されておらず、記載義務もないので注意したいところです。スペック等に「硬わた(固わた)」の表記が無い場合はこれになります。

 

硬わた(固わた)入り敷布団

硬わた(固わた)入り敷き布団

わたを機械でプレス成形した4〜5p厚の硬わたが中心部にあり、それを柔らかいわたで巻いて生地で覆い縫ってあります。寝た時に適度に沈むが底が切れないように作ってあります。スペック等に「硬わた(固わた)」の表記があります。

 

硬わた(固わた)入り敷布団の中でも幾つかタイプがあります。

 

ポリエステル敷布団

ポリエステル敷き布団

硬わたも巻きわたもポリエステル100%の敷布団。軽くてらくらく、安いので経済的ですが、ポリエステルはほとんど吸湿しないので身体から出た汗や湿気は敷布団の裏面に溜まりやすい欠点があります。夏場は除湿シートなどの湿気対策が必須となるでしょう。しかし、お客様用としてフローリングで一晩使用する程度ならこれで問題なく使用できます。

 

羊毛入り敷布団

羊毛入り敷き布団

巻わたに羊毛(ウール)が混ぜてある敷布団。羊毛は吸放湿性に優れておりフローリングに適している素材。しかし重いのが欠点なので、あまり混合比率が高いと布団の上げ下げが重たくて苦痛になります。ウール30〜50%程度が適しています。ポリエステル100%よりは裏面に湿気が貯まりにくいですが、それでも梅雨時などは何らかの湿気対策はしておくと万全です。

 

ボリューム敷布団

ボリューム敷き布団

通常よりもわた量をふやして厚手にした敷布団。価格は高いが、クッション性や寝心地も良くなりわた量が増えるので吸湿性も高くなります。ただし、12〜16cm程度までなら三つ折にできますが、それを超えると3つに折りたたむ事ができずに収納に苦労するし、物干し竿に掛けると外側に反ってしまいまともに日干しできなくなるのであまりに分厚いものはおすすめ出来ません。

 

洗える敷布団

洗える敷き布団

硬わたも巻きわたもポリエステル100%ですが、側面にファスナーがついており分割して洗濯できる構造になっています。また、巻きわたに撥水加工がしてあり洗濯・脱水するとほとんど水分が残っておらず乾きやすい工夫がしてあります。やはりポリエステルは吸湿しないので身体から出た汗や湿気は敷布団の裏面に溜まりやすく、夏場は除湿シートなどの湿気対策が必須となりますが、フローリングに敷く布団は汚れやすいのでいざという時に洗えるのはありがたいし、ダニなどのアレルギーが気になる方は定期的に洗濯して清潔に保てるので安心できます。

眠っている間に汗や水分は出てるのか?

「人は寝ている間にコップ2杯ほどの汗をかいている」とよく言われますが実感できない方も多いのではないかと思います。一般的に、筋肉質の男性や太っている方は汗をかきやすく、痩せ型の女性やお年寄りは汗をかきにくい傾向があり、夏は汗が多くなり冬は少なくなります。
試しにフローリングの上に新聞紙を1枚づつ並べ、その上にポリエステル敷き布団を1枚敷いてシーツをかけ、掛け布団1枚で一晩眠り、朝起きたらすぐに新聞紙の状態を確認してみました。時期は7月初め(寝るときの室温は20度ぐらい)。

ポリエステル敷き布団 朝起きると新聞紙が濡れてフローリングに張り付いていた。

明らかに新聞紙が濡れていたのには驚かされました。この状態で敷きっぱなしにしていたら間違いなくカビが発生していたと思われます。

 

次の日は吸湿性が高いと言われている羊毛混敷き布団で試してみました。

羊毛混敷き布団 朝起きると中央の新聞紙が幾分かは湿っていた。

幾分かは湿っていましたが、前日のポリエステル敷き布団に比べれば水分はかなり少ないようです。羊毛が吸湿してくれるといううたい文句は事実みたいです。

 

この実験結果はわたくし個人の場合であり、体型や年齢性別、季節によっても変化するので一概に結論は出せないと思います。試しに新聞紙を敷いて寝てみる事をおすすめします。もし濡れていたり湿っていたら何らかの湿気対策を施すべきでしょう。

カビ・湿気対策 その1「三つ折マットレス」

敷き布団の下に軽くて安い三つ折マットレスを敷いて2枚重ねにする方法。クッション性を高めフローリングでの寝心地を改善しつつ、三つ折マットレスに吸湿させておきます。朝起きたら三つ折マットレスを立てて室内で放湿させます。また冬場は床下からの冷気を遮断するのであたたかいというスグレモノ。しかし、三つ折マットレスには多きな吸湿性は無いので汗っかきの方にはこれだけでは足りない可能性があります。汚れたり、万が一カビたりしても「三つ折マットレス」のみを交換すればよいので経済的です。

三つ折マットレス

カビ・湿気対策 その2「すのこ」

フローリングにすのこを設置してその上に布団を敷く方法。「すのこ」は板の間に空間があり、板の角があるために標準の硬わた(固わた)入り敷き布団一枚では寝心地が悪いです。三つ折マットレス+標準の硬わた(固わた)入り敷き布団で試してみました。通気性が良くなるので敷きっぱなしでもいけるかもと思っていたところ、夏に三つ折マットレスの裏面と「すのこ」にカビが発生していました。下の空間が数cmしか無いので空気が循環するまでは至らないようです。結局、布団の上げ下げは必須で、「すのこ」の収納に困る(部屋の見ばえも最悪)という事であまりおすすめできません。

すのこ

カビ・湿気対策 その3「除湿シート」

フローリングに除湿シートを敷いてその上に布団を敷く方法。除湿シートとは高い吸湿性を持つ特殊繊維を織り込んだ敷きパッドのようなもの。湿気お知らせセンサーがついておりピンクになったら数時間干しておけば、薄くて軽いのですぐにブルーのOKサインに変わります。また、押入れやクローゼットに収納する際に一緒に折りたたんでおくと押入れの湿気防止にもなるので、是非1枚は揃えておきたいフローリング派の必須アイテムです。吸水量が多い商品ほど価格は高くなりますが、約10年使えるので、頻繁に干す必要のない吸水量が多い商品をおすすめします。

除湿シー

おすすめは?

羊毛混敷き布団の下に除湿シートを組み合わせると良いでしょう。金銭的に余裕があれば、羊毛混敷き布団の下に三つ折マットレスを敷くと寝心地はさらに良くなり、冬場もあたたかく眠れます。もし、手持ちの敷き布団があれば2枚重ねにすると良いです。汚れたり、万が一カビたりするのは一番下の三つ折マットレスや敷き布団なので被害は最小限に抑えられます。

 

来客用布団の場合は、抗菌・防臭加工してあるポリエステル布団で問題ありません。使用後は天日干しして十分に乾かしてから収納しておきましょう。清潔志向の方は洗える布団を使用し洗濯してから収納するとより安心です。